水俣病救済策の申請締め切り前日の7月30日、被害者、潜在患者が多数存在する熊本県上天草市姫戸地区で日本共産党の仁比聡平参院比例候補を迎えた緊急のつどいが開かれました。2会場で21人が参加、宮下昌子市議が同席しました。

 つどいを呼びかけた水俣病被害者の濱崎隆広さんは、行政による締め切り期限の周知について「潜在患者が多くいる天草をはじめ不知火沿岸地域に来て呼びかけてこそ効果がある」と指摘。浦島郁夫知事による熊本市商店街での宣伝を「アリバイづくり」と批判しました。

 仁比氏は、多数の潜在患者の存在を知りながら国は被害者を切り捨て、幕引きをしようとしていると批判。「すべての患者の救済を実現することが政治の本来の姿。救済の道を広げたい」とのべました。

 宮下市議は「市議会でも姫戸を救済対象地域に含めるよう求めているが、国の仕事だとして難航している。何としても仁比さんを国会に送り出そう」と呼びかけました。

 つどい後に2人が入党しました。(しんぶん赤旗 2012年8月1日)