岡山市で3月20日開かれた日本共産党大演説会での仁比そうへい参院議員・比例候補の訴え(要旨)を紹介します。
せっかく自公政治を終わらせたのに、鳩山政権は迷走しています。後期高齢者医療制度の廃止は先送り、労働者派遣法改正も抜け穴だらけ、消費税増税も議論する、そして米軍普天間基地は〝やっぱり県内″といって、後ずさり始めたのはもうがまんならない。
福祉の心を
国会で「介護の苦しみがわかるか」と総理に迫った。介護保険が始まって10年。介護疲れの心中などで高齢者が亡くなったのは400件を超えています。
83歳で要介護3の妻は背骨を圧迫骨折し、1人では寝返りも打てず、胃も全摘してほとんど食べられない。82歳の夫が食事をつくり、排せつなども介助しています。年金が月5万円で1割の利用料が払えず、週2回の訪問介護しか頼めないからです。
福祉をお金で買う商品のようにした「応益負担」という考えが、介護・福祉をもっとも必要としているお年寄りを排除しています。「この現実を直視し、応益負担をやめ国の責任で減免制度をつくり、せめて住民税非課税世帯には無料に踏み出すべきだ」と迫りました。総理の答弁は、「保険である以上、応益負担は必要だ」というもの。小泉総理か、安倍総理とみまがうものでした。
福祉の心を壊し、思いやる方向を間違ってきたこれまでの政治を変え、憲法25条の求める通り、「予算の主役は社会保障」の日本に進みましょう。
命の正念場
日本共産党は、異常な対米従属、大企業・大資産家の横暴から抜け出し、「国民こそ主人公」の日本をつくる確かな羅針盤を持っています。だからこそ決してぶれずに、現場からの要求の力で政治を前に動かしてきました。命と権利を守り、憲法が輝く日本をつくっていこうではありませんか。
昨年11月に沖縄県の普天間基地の無条件即時撤去、新基地建設反対を求める「県民大会」で、(名護市辺野古の)小6の男の子がマイクを握り訴えました。
「僕がおなかにいたとき、お父さんたちが頑張って、住民投票で基地はいらないと決まったと聞きました。僕はもう12歳になったのに、まだ基地をつくるといっています。鳩山さんは辺野古に基地をつくらないといったのに、おとなになったら約束を守らなくていいんですか」と。
基地のない、平和な沖縄をめざす県民の怒りに火を付けたのは鳩山政権だ。どんな力をもってしても、県民の思いとたたかいを押しつぶすことはできない。私のあずかるこの議席が、本土と沖縄の連帯の証しとなるようにたたかい続けたい。
今度の参院選は、命と暮らしがかかった、まさに正念場です。全力でたたかい、必ず勝利して議席を勝ち取る。お力をお貸しください。(しんぶん赤旗 西日本のページ 2010年3月23日)