日本共産党の仁比聡平参院議員は8月16日、9日から続いた記録的な大雨で被害を受けた福岡県福津市の畦町(あぜまち)、内殿(うちどの)の2地区を訪ね、住民から被災状況や要望を聞き取りました。同市の戸田進一、岩下豊両市議が同行しました。

 同市では、幅広い地域の複数の住宅地で河川氾濫による浸水などの被害が発生。内殿地区で「毎年のように被害が起きている」と話す男性(48)=野菜農家=は、床上60センチの被害を受けました。男性は仁比氏らの聞き取りに、河川の整備やパラペット(かさ上げブロック)の設置など求めるとともに、頻発する線状降水帯により被害が増したことを訴えました。

 畦町地区では、川の氾濫で車が数百メートル先まで流されるほど一帯が浸水。地区をつなぐ橋やマンホールのふたも流され、現在もそのままです。同地区でも毎年、被害が発生しており、「市に要望しても改善されない。中には転居した住民もいる」など、切実な声が相次ぎました。

 一行を案内した同地区10組組長の男性(45)=造園工=は、自宅が床下浸水し、事務所スペースがあるガレージは水浸しになりました。案内先では住民を励ますとともに、罹災(りさい)証明の申請などについて説明。「みんなと力を合わせ、災害が二度と起こらないよう改善させたい」と語りました。

 仁比氏は「住民の生活や生業(なりわい)の再建と、寄せられた要求を支援策につなげるため、国に求めていきたい」と話しました。(しんぶん赤旗 2025年8月17日)