中国人強制連行・強制労働事件和解で原告・弁護士らと懇談する仁比聡平参院議員(右から2番目)ら=2010.04.28、国会内

 中国人強制連行・西桧建設信濃川事件の和解が成立し、西松関連の全裁判が終局したことから、4月28日、原告・弁護団が日本共産党国会議員団を訪問し、全面解決に向けた支援を要請しました。

 松岡肇弁護士は「加害企業である西松建設が強制連行・強制労働を認め、歴史的責任があることを認めて謝罪したことは、今後の問題解決に大きな力になる」と報告。中国側弁護団長の鄧建國弁護士は「国家が誤りを犯したその責任を認めてほしい。日本政府が西松建設との和解を支持するコメントを出してくれることを期待する」と述べ、党への期待を語りました。被害者の孫に当たる青年は「おじいさんは、当時の地獄の生活を話しながら、日本人はひどいと涙を流して亡くなった。日本政府は早く行動を起こしてほしい。全面的な解決を求めている」と訴えました。

 仁比そうへい参院議員は「国は侵略戦争の誤りを認め、謝罪と賠償をすべきであり、国と加害企業による解決が必要。国に対して責任ある努力を求めていきたい」と述べ、努力を約束しました。塩川鉄也衆院議員、井上哲士参院議員の秘書も同席しました。(しんぶん赤旗 2010年5月1日)