じん肺・アスベスト被害の救済と根絶を求める全国キャラバンの集結集会が10月23日、国会内で開かれました。主催は同実行委員会。
キャラバンは今年で29回目。北海道から九州の全国8ブロックで、自治体や国の出先機関に、じん肺根絶、アスベスト飛散防止などを要請します。各地から「9月の地震を受け、震災によるアスベスト飛散のリスクについて自治体に訴えた」(北海道)などの報告がありました。
建設アスベスト訴訟に取り組む大阪アスベスト弁護団の小林邦子弁護士が講演し、「なぜ被害者が酸素ボンベを引きずって法廷で訴えなければならないのか」と、国による救済基金制度の必要性を強調。2012年以降10回連続で、建設アスベスト被害について国の責任を認める高裁判決が相次いでいることを指摘し、「ここからどう(国を)動かすか、知恵を絞っていかなければならない」と決意を語りました。
日本共産党から吉良よし子、武田良介、仁比聡平、山添拓の各参院議員、穀田恵二、高橋千鶴子、宮本岳志の各衆院議員が参加し、連帯あいさつしました。立憲民主党、国民民主党、社民党の国会議員らも出席しました。(しんぶん赤旗 2018年10月24日)