普天間基地問題で九州沖縄の代表が政府交渉=2010.0310 国会内

 米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の「移設」問題をめぐって、日本共産党の仁比そうへい参院議員、赤嶺政賢衆院議員、九州・沖縄8県の参院選挙区候補らは10日、防衛、外務両省に対し、破たんした移設先探しをただちにやめ、即時閉鎖・撤去の立場に立つよう要請しました。

 参加者は「基地は、沖縄にも、九州にも、どこにもいらない」などとそれぞれ訴え、本土と沖縄の党が心一つに「代替施設なき返還」を迫りました。

 普天間基地「移設」をめぐっては、キャンプ・シュワブ陸上案など沖縄県での「県内たらい回し」を軸に、長崎県の大村基地や佐賀空港、鹿児島県の徳之島など九州各地が候補地とされています。

 要請のなかで仁比氏は、九州各県は地元への移設だけに怒っているのではなく、「耐えがたい苦しみを(沖縄、本土に)押しつけてきた日米両政府に怒っている。そこをはき違えてはならない」と指摘。「沖縄県民の思いを受け止めて移設先を探すというのはあり得ない。沖縄県民の思いは無条件・即時撤去だ」と語気を強めました。

訴える仁比議員(左から2番目)

 嘉陽宗儀・沖縄県議団長は、沖縄の基地被害について「心を痛め、米国に取り除いてほしいというのが政府のとるべき姿勢だ。なぜ移設先探しか。沖縄(の怒り)は爆発する」と詰め寄りました。(しんぶん赤旗2010年3月11日)