沖縄県米軍北部訓練場のヘリパッド(ヘリ離着陸帯)6箇所増設に反対する地元・東村高江集落の住民に対し、国が通行「妨害」禁止の裁判を提訴している問題で、仁比そうへい参院議員は3月19九日、参院法務委で「裁判所に引きずり出してヘリパッドを押しつけることは許されない」と千葉法務大臣、榛葉防衛副大臣に厳しく迫りました。(未定稿会議録→)
米軍基地の工事をめぐり国が住民に対し妨害禁止訴訟を起こした例は他にありません。
仁比氏は、「提訴は平和的な監視や説得、抗議をしているだけの普通に暮らす住民を恫喝するもの。前政権を引き継いではならない。すぐに取り下げよ」と追及。千葉大臣は「政府全体でとりくんでいること」と応じませんでした。
先行した仮処分では現場にいなかったのに小学生が国から訴えられ(のち取下げ)、榛葉副大臣が今年2月、「お子さんがそのようなところにいることが極めて危ないし、大人がしっかりと配慮しなければならない」と国会答弁したことがいっそう親子を傷つけています。
仁比氏は「何を根拠に答弁したのか」と厳しく質問。副大臣は「司法が判断する問題」などと無反省に繰り返し、なんらの根拠も示しませんでした。(しんぶん赤旗 2010年3月21日)