日本共産党鹿児島県委員会は10月8、9の両日、県民の切実な要求を掲げて政府交渉を行いました。平良行雄県議、大園竜也、竪山清隆両鹿児島市議、中嶋敏子出水市議らが参加し、10省庁に要請。田村貴昭衆院議員、仁比聡平、白川容子両参院議員が同席しました。

 8月に発生した豪雨や台風の被害を受け、災害救助法や被災者生活再建支援法など被災者の生活支援を中心とした災害復旧の要望や、県内で進む洋上・陸上風力発電の建設計画に根強い地元の反対が続いていることを改めて訴え、計画を認めないよう求めました。

 馬毛島(まげしま)の自衛隊基地建設については、環境省が「絶滅の恐れがある地域個体群」としているマゲシカについて、防衛省の推計調査でも減少がみられる中、環境省が現地調査を行っていないことが分かりました。防衛省も専門家が「環境保全措置」が「適切」であると評価しているとしながら、その専門家の氏名を明らかにせず、建設費総額も示されていません。

 高額な報酬での建設作業員の求人が地域の介護や農業関係者の人手不足を招いており、住民を危険にさらし騒音被害をもたらす基地建設中止を要求しました。(しんぶん赤旗 2025年10月11日)