「入管法改悪案の強行採決許すな」―。難民・外国人の命を危険にさらす入管法改悪案に反対する野党の有志議員らが5月30日、東京・有楽町イトシア前で改悪反対の緊急街頭集会を開きました。

 野党議員らは参院法務委員会での審議状況を報告。「難民は強制送還ではなく保護を」「誰もころすな」などのプラカードやのぼりを掲げた市民が駆けつけ、議員らと改悪案の廃案を訴えました。

 日本共産党の仁比聡平参院議員は、自民、公明両党が強行採決を狙う緊迫した状況だと述べ、「各会派の協議も含め入管法の審議を徹底して続行させ、『政府案はノー』『野党対案こそ実現を』―この声を上げて大きなたたかいを実らせましょう」と呼びかけました。

 弁護士の児玉晃一さんは、改悪案の立法事実とされる難民審査参与員の処理件数や内容などの審査実態が明らかになり、「1人が年間1000件以上審査を担当するなんて、命をあずかる慎重な審査ができるわけがない。まだまだ間に合う。必ず廃案にしよう」と力を込めました。

 大学2年生の男性もマイクを握り、「3カ月前に初めて入管法について知った。保護されるべき人を追い出すのではなく、共に生きていく社会をつくっていくためにこの法案を廃案にしよう」と訴えました。(しんぶん赤旗 2023年5月31日)