【13.09.18.】欧州でみえた世論の力

水曜随想

土日と「敬老の日」の3連休。参院選後、ようやく水入らずの休日。夏休みを満喫して大学へ戻る娘を中心に、長男の高校受験突入激励会、義母の入院先で敬老祝い、山積みの資料整理と久しぶりに人心地が付きました。皆さんはいかがお過ごしでしたか?

 8月下旬、参院議院運営委員会の理事会で欧州に派遣されました。行く先々で政治的焦点となったのは、シリアそしてフクシマでした。

 シリア国連調査団の車列に銃弾が撃ち込まれたという一報をパリで受け、衝撃と緊張が走りました。ロンドンに着く頃、米オバマ大統領は国連決議がなくてもシリアヘの軍事攻撃を表明、英キャメロン政権は武力行使参加の承認を求めるとして英国会を緊急招集しました。議会前日、会談した英有力議員は「世論は多数が武力行使に反対だ。それでもあす採択されるだろう」と沈痛な面持ちで語りました。それだけに熾烈(しれつ)な討論を経て夜半、英議会が決議案を否決、キャメロン首相が戦争参加断念を宣言した場面に感じたのは、世論の勝利です。

 オバマ大統領が「いらない」はずの米臨時議会の招集を決めた時、「ホワイトハウスはひっくり返った」といわれます。「地中海の軍艦からトマホーク発射」と声高な主戦論が伝われば伝わるほど、イラク開戦で炎上したバグダッドを皆が想起したのではないでしょうか。

 その後の米ロ合意による化学兵器の国際管理をはじめシリア軍事攻撃を回避する外交的解決の道を切り開いたのは、まさしく国際世論の巨大な力であり、鮮明になったのは米国の孤立でした。

 そのただ中、オバマ大統領との会談で「意図は十分理解している」などと述べた安倍総理は一体何を「理解」したというのでしょうか。そのままオリンピック東京招致スピーチに向かった総理は、放射能汚染水は「コントロールされている」と世界を欺きました。欧州で問われ続けたのは「フクシマはどうなっているのか」という日本への根源的な不信でした。

 黒を白と言いくるめようとしてもすぐに化けの皮ははがれるのです。(しんぶん赤旗 2013年9月18日)


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