【13.10.16.】暴走「命取り」国会に

水曜随想

20131016_814968 与党多数におごり、はしゃぎ高ぶる安倍総理の暴走ざんまいがいつまでも続けられる、と思ったら大間違いである。

 消費税8%を「私の責任で判断した」と言うが、何の責任が取れるというのか。「財政再建」どころか大企業には復興税まで免除し、「社会保障のため」どころか年金はさらに減らし、高い介護保険料を年金天引きしておいてヘルパーもデイサービスも一方的に取り上げる。「世界一ビジネスのしやすい国に」と労働者派遣を自由化し、解雇「特区」までつくろうなど、まるで「ニッポン総ブラック企業化計画」である。専用機で飛び回って世界の富裕層にアピールする前に、被災者やお年寄り、青年たちの声をじかに聞いてみるがいい。

 巨大な国際世論も見えずに「(シリア攻撃に固執する)オバマ大統領の意図は理解している」とか、オリンピック欲しさに「(放射能汚染水の)状況はコントロールされている」などと強弁する総理のゆがんだ世界観に、「化けの皮はすぐに剥がれる」と先月書いたが、国連総会に臨んだニューヨークで「積極的平和主義へ」と憲法9条を踏みにじり、「右翼の軍国主義者と呼ばば呼べ」とあからさまに隣国を挑発する姿には、もはや一国の総理の資格なしと言うべきではないか。TPP(環太平洋連携協定)首脳会合にオバマ大統領は欠席し、アメリカの覇権は滑落(ちょうらく)しつつあるのに、重要5項目の「聖域」公約さえ投げ捨て、「日米同盟絶対」「強い日本をとりもどす」と思い込んで暴走するばかりである。

 安倍総理には世界も国民も見えていない。私は、自民・公明の議員にも、3党合意に縛られた民主党議員にも、「これでいいのか」と問いたいと思う。私も呼びかけ人の一人である秘密保護法を許さない超党派議員の共闘が始まった。国会冒頭「ブラック企業根絶法案」が提出された。秋深まる臨時国会を包囲する国民的たたかいをあらゆる分野で広げ、暴走政権「命取り」の国会にしようではないか。(しんぶん赤旗 2013年10月16日)


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