新型コロナウイルス感染拡大により観光業の落ち込みが心配される中、日本共産党の、まじま省三衆院九州・沖縄ブロック比例予定候補と仁比聡平前参院議員は3月9日、国土交通省九州運輸局観光部から聞き取りをしました。

 まじま氏は、「九州全体で深刻な影響が出ている。現状や対策を聞きたい」と話しました。担当者は、九州を旅する外国人のうち9割がアジアから来日し、約半数を韓国人旅行者が占めていることなどを報告。感染拡大について「経験したことがない異常な事態だ」と語りました。

 まじま氏は、佐賀、熊本両県での調査の結果を踏まえ「観光業へのキャンセルは漁業など1次産業にも被害を及ぼす。地域経済全体が立ち直れなくなる事態を避けるためには、先の希望が見える支援が必要だ」と訴えました。

 業者への聞き取りに寄せられた相談から、クルーズ船のバス送迎や日本人の外国旅行業者にも影響が広がっており、融資以外のメニューに乏しい事業者支援の内容が問題になりました。仁比氏は「中央の対策を紹介していれば済む話ではないと分かった。九州観光をどうするか、関係者の皆さんが力を合わせる必要がある」と語りました。

 倉元達朗・党福岡市議が同席し、市内の飲食業者の苦境を訴えました。(しんぶん赤旗 2020年3月10日)