【14.11.17.】拉致問題特別委員会 拉致問題について質問 拉致被害者支援法改定 案は必要な措置で賛成

187回国会質問 国会質問一覧

○仁比聡平君
日本共産党の仁比聡平でございます。
先般、平壌で行われました拉致被害者らの調査に関する北朝鮮との協議についてお尋ねをいたします。
まず、改めまして、今回の協議の結果について、岸田外務大臣、それから山谷担当大臣それぞれに御所感をお尋ねしたいと思います。

○国務大臣(岸田文雄君)
まず、今回の訪朝に先立って、九月末、瀋陽で行われましたこの日朝外交当局間会合におきまして、北朝鮮側から、この調査は初期段階であり、日本人一人一人に関する具体的な調査結果を通報できる段階にない、こういった説明がありました。我が国としましては、こうした説明、これはもう容認はできないと、まずそれをしっかりと政府として確認した上で、拉致問題こそが最重要課題であるというこうした日本の立場をしっかり相手に伝え、そして調査の詳細を聴取し、そして迅速に調査を行い、速やかに通報をすることを強く求める、こうした目的のために訪朝を決定した次第であります。
事前に判明したとおり、この拉致被害者の方々の安否情報、消息についての具体的な通報を得ることはできませんでしたが、今回の訪朝によって、拉致問題解決に向けた我が国の強い決意を北朝鮮側の最高指導部に伝えることができた、あるいは過去の調査にこだわることなく新しい角度から調査を進めていく、あるいは特殊機関に対して徹底的に調査を行う、こうした北朝鮮からの説明もありました。こういった点を考えますと、派遣した意味はあったと考えているところであります。引き続き、全力でこの問題解決に取り組んでいきたいと考えます。

○国務大臣(山谷えり子君)
今回の訪朝でございますが、我が国として拉致問題が最重要であり、拉致以外の問題がいかに進展しても拉致問題で進展がなければ日本は評価しないことを直接、特別調査委員会の責任者に伝えた、つまり、残り三分科会が幾ら報告があっても拉致問題の報告が最重要、最優先課題であると、解決が最重要、最優先課題だということを伝えました。北朝鮮からは、過去の調査には不十分な面があったことから、その結果にこだわることなく新しい角度から調査を深めていくこと、特殊機関に対しても徹底的に調査を行うことなどの説明がございました。過去の調査は不十分だったと、時間的な制約があった、また、一部の機関による決定だったというような説明もございました。
そうした意味で様々、その他十時間半にわたるやり取りがあったわけでございますから、それを今分析し、そして、これまで日本政府が集めてきた様々な情報とを突き合わせしながら、今後結果を出していくために、総合的に何が最も良いのかということを考えて行動に移していくという意味では意味があったと考えております。

○仁比聡平君
岸田外務大臣に。拉致問題の強い決意を北朝鮮の最高指導部に伝えることができたとおっしゃっているわけですが、この最高指導部というのはどなたを指しているのでしょうか。

○国務大臣(岸田文雄君)
まず、北朝鮮の特別調査委員会の委員長であります徐大河氏ですが、北朝鮮からは、国防委員会安全担当参事兼国家安全保衛部副部長である、こういった説明を受けております。国防委員会は北朝鮮の最高指導機関としてあらゆる機関を指導する立場にあると承知をしており、今回、特別調査委員会と協議を行ったことにより、徐大河委員長を通じて国防委員会という北朝鮮の最高指導部に拉致問題に向けた日本の強い決意を伝えることができたと我が国政府としては考えております。

○仁比聡平君
今回の協議では、北朝鮮側から、今ほどもお話がありましたけれども、過去の調査結果にこだわることなく新しい角度から調査を深めていく、特殊機関に対して徹底的に調査を行うと説明があったそうですけれども、北朝鮮は、日本政府が拉致を認定している十七名の方々について、既に帰国をされた五名の方々を除いて、八名は死亡、四名は未入国であると主張をしてまいりました。過去の調査結果にこだわらない新しい角度からの調査というのは、この北朝鮮側の主張が変わったということなんでしょうか。

○国務大臣(岸田文雄君)
先月末の平壌での特別調査委員会との協議におきましては、北朝鮮側から、調査の信頼性を確保するため、客観的かつ科学的な方法で調査する、また、過去の調査結果を参考にするが、それにこだわることなく調査を進めていく、こういった説明がありました。したがって、北朝鮮は従来の主張にこだわることなくゼロベースで調査を進めるものであると我々は考えております。

○仁比聡平君
ゼロベースで進めていくと考えている、あるいはそう理解しているといった御答弁が、今大臣や、あるいは総理もしておられると思うんですが、岸田外務大臣に、北朝鮮側に今回の協議の際、そのこと、つまりゼロベースで調査を進めるという意味かどうかを北朝鮮側に確認をされたんでしょうか。

○国務大臣(岸田文雄君)
今回の訪朝における具体的な詳細なやり取りは控えますが、先ほど申し上げましたように、北朝鮮側からは現在行われている調査の実情について説明がありました。そして、その説明の中で、先ほど答弁させていただきましたような北朝鮮側の対応、考え方が示されたわけであります。そして、その説明に対しまして我が国として、北朝鮮は従来の主張にこだわることなくゼロベースで調査を進めるものと考えたわけですが、是非、今後の調査の進め方、北朝鮮のこの調査の進め方について、先ほどの北朝鮮側の説明との対比においてしっかりと確認をしていきたいと考えます。

○仁比聡平君
直接、北朝鮮側と協議を行われた外務省の伊原局長にもお尋ねをしておきたいと思うんですけれども、この協議の際に、過去の調査結果にこだわらない、あるいは新しい角度からの調査ということの意味について北朝鮮側に確認はされましたか。

○政府参考人(伊原純一君)
先ほど岸田大臣が答弁申し上げたとおり、過去の調査結果は参考にはするけれども、今回については証人とか物証とか、そういったものを重視した科学的で客観的な調査をしたいと、そういう説明はございました。

○仁比聡平君
北朝鮮の国連代表部は十月七日に行った会合で、拉致問題は完全に解決済みだと従来の主張を繰り返しております。今ほど伺っております日本政府の受け止めどおり、拉致問題の調査をゼロベースで進めるんだという理解と、完全に解決済みだという従来の主張が十月七日にも繰り返されているということの意味をどう理解したらよろしいでしょうか、岸田大臣。

○国務大臣(岸田文雄君)
御指摘の十月七日のニューヨークにおける北朝鮮側のこのブリーフですが、このブリーフの中で北朝鮮側は、御指摘のように、まず拉致問題は解決済みと述べましたが、その後に、かかる従来の立場はあるものの、五月の日朝の合意に基づく義務を満たすべく取り組んでいる、こういった発言が行われています。五月の日朝合意においても北朝鮮側は、従来の立場はあるものの、全ての日本人に関する調査を包括的かつ全面的に実施する、こういった意思を表明しています。
この二つの発言、だから十月の発言とそして五月の合意、この二つは基本的には同じ趣旨のことを述べていると我々は理解しております。

○仁比聡平君
北朝鮮側の、調査の初期段階であって具体的な調査結果を通報できる段階にないという点についてなんですが、官房長官はテレビ番組だとか週刊誌などで、北朝鮮は拉致被害者を全員管理下に置いていると思う、当局が状況を把握していないということはあり得ないと述べておられます。ならば、拉致被害者について具体的な情報が全くないとは考え難いわけですけれども、この点は岸田外務大臣はどうお考えですか。

○国務大臣(岸田文雄君)
今回のこの平壌での特別調査委員会との協議におきましては、北朝鮮側から、証人や物証を重視した客観的、科学的な調査を行い、過去の調査結果にこだわることなく新しい角度から調査を深めていく、こういった説明があったわけですが、北朝鮮側からは、具体的な情報を北朝鮮が有している、いないということには触れずに、これから調査を深めていく段階であり、途中段階で臆測を招くような説明をするのは避ける、こういった説明がありました。
政府としては、北朝鮮に対しまして、是非迅速に調査を行い、速やかに正直に調査結果を通報するよう引き続き求めていきたいと考えております。こうした北朝鮮の説明をしっかり念頭に、今後の北朝鮮の対応を見守っていきたいと考えます。

○仁比聡平君
そうしますと、岸田大臣、官房長官が述べておられる、北朝鮮は拉致被害者を全員管理下に置いていると思うというこの意味、これはどういうふうに受け止めたらよろしいですか。

○国務大臣(岸田文雄君)
このインタビューの中身、今ちょっと手元にありませんが、官房長官としましても、官房長官自身としてこの状況についてどう考えているのか、これを説明されたものだと思っています。
いずれにしましても、北朝鮮側からは先ほど申し上げましたような説明がありました。この説明を受けて、今後どんな調査が行われ、どんな通報が行われるのか。我が国としましては、しっかりとした結果を引き出すべく、しっかりと臨んでいきたいと考えます。

○仁比聡平君
山谷大臣は、私が今申し上げている官房長官の御発言についてはどのようにお考えですか。

○国務大臣(山谷えり子君)
政府としましては、北朝鮮に対して、調査を迅速に行い、速やかにかつ正直に日本人一人一人に関する具体的な調査結果を日本に通報するように引き続き強く求めていかなければなりません。管理下に置かれていると思いますので、具体的情報を早く出しなさいということであります。そして、被害者全員を帰国させなさいということであります。
先週は、家族会、救う会の皆様からも、期限を切って、また、再制裁を含む北朝鮮措置についても考えてほしい、具体的に早く報告を出させ、そして帰国につながるような行動をというような申入れを総理、また私に対していただきました。深く受け止めて、結果につながる決断をしていきたいと思います。

○仁比聡平君
少し別の観点なんですが、伊原局長、今回の協議で、北朝鮮側がこれまでの調査について、例えば二〇〇二年、四年の調査について、当時は時間的な制約などがあり不十分だったという認識を示して、反省を踏まえて、今回の調査はきちんとした結果を出したいと述べたと報じられているんですけれども、この協議の中で北朝鮮側が反省という言葉を用いたというのは事実でしょうか。

○政府参考人(伊原純一君)
協議の具体的なやり取りについて詳細を申し上げることは適切ではないと思いますけれども、先ほど山谷大臣も答弁でおっしゃいましたように、北朝鮮側からは、二〇〇二年や二〇〇四年の調査では、特殊機関から出された情報を提出したという意味で一面性があった、あるいはその調査が非常に短い時間で行われたといった指摘はございました。

○仁比聡平君
十月三十一日のNHKのニュースで、反省を踏まえて、今回の調査ではきちんとした結果を出したいと北朝鮮側が説明したことを局長が明らかにしたという報道があるんですけれども、今のような御答弁の限りだということでしょうか。もう一度。

○政府参考人(伊原純一君)
私は、今の二点、つまり、過去の調査が一面性があった、あるいは時間的制約の下で行われた、そういった指摘が北朝鮮側からあったということは紹介いたしましたが、それに私自身何ら解説はしておりませんので、それが北朝鮮が言っていたことでございます。
それに加えて、先ほど来御説明しておりますように、今回の調査については、過去の調査結果にこだわることなく新しい角度から調査を深めていきたいという説明がございました。

○仁比聡平君
別の問題で、今回の協議で北朝鮮による核やミサイルの問題について、日本側から、地域や国際社会の平和と安定を揺るがしかねない重大な問題だと改めて懸念を示して、こうした問題への北朝鮮側の対応次第では今後の日朝協議の動向にも影響を与えるとして北朝鮮側の自制を求めたと伺っています。
局長、その際の北朝鮮側の反応はどうだったんでしょうか。

○政府参考人(伊原純一君)
北朝鮮による核・ミサイル開発につきましては、これまでの日朝間の協議において日本側から累次にわたり北朝鮮側に自制を求め、そして日朝平壌宣言や安保理決議、六者会合の共同声明等を遵守するように明確に求めてきております。
今回の平壌での特別調査委員会の協議におきましても、日本側から、核・ミサイル問題が日朝間の協議に与える影響について指摘をいたしました。
これまでも日朝間の交渉のたびに、この核・ミサイルの問題については明確に日本の立場を伝え、指摘をしてきておりますので、北朝鮮側も日本のこの立場については十分に承知していると思いますが、こういった協議でございますので、具体的な先方の発言について紹介するといったことは控えさせていただきたいと思います。

○仁比聡平君
最後に、岸田外務大臣に、今後の取組についてですが、政府全体として総合的に検討していくと述べられていますけれども、具体的にどうしていかれるのか、お尋ねをいたします。

○国務大臣(岸田文雄君)
政府としましては、現時点において最も大切なことは、引き続き北朝鮮に対しまして、迅速に調査を行い、そして速やかに正直にこの結果を通報するべく、しっかりと求めていくことであると考えます。しっかりこうした要求を行いながら、北朝鮮の対応、そして調査の進捗状況を見極めながら、我が国として対応していかなければなりません。
そして、その際に大切なことは、北朝鮮側から建設的な対応、前向きな対応を引き出すために何が最も効果的であるか、こういった点を念頭に、しっかり政府全体として対応を決定していくことであると考えます。

○仁比聡平君
拉致問題の解決は、北朝鮮に残されている拉致被害者の皆さんの状況や御家族の心痛を考えますと、一刻の猶予もならない問題だと思います。日朝平壌宣言にのっとり、引き続き全力で取り組むことを強く求めておきたいと思います。
今日、議題になります拉致被害者支援法の一部改正案については、拉致被害者等の置かれている状況に鑑み、いずれも必要な措置であって、我が党としては賛成であることを最後に申し上げまして、質問を終わります。


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