日本共産党の小池晃書記局長は7月12日、参院選で市民と野党の共闘の勝利、共産党躍進をめざし、大分、福岡、熊本3県を駆け巡りました。1人区の統一候補の必勝とともに、「大激戦の比例で共産党を伸ばし、複数区でも勝たせてほしい。財界中心、対米従属のゆがみをただす共産党が野党共闘の中にいることが、共闘をブレずに力強く進める最大の保障です」「年金だけで暮らせないから2000万円貯金しなさい、消費税も増税しますというひどい政治を変えよう」と力説しました。

 仁比そうへい比例候補は「6年前の議席奪還以来、『戦争する国』づくり、政治の私物化をする安倍政権に真正面から立ち向かい、現場から憲法を生かす政治へ頑張ってきた議席を絶対失うわけにいかない」と訴えました。

■大分・トキワデパート前

 自民党が「激戦区」と位置づけ前日11日に安倍晋三首相も入った1人区・大分で、あだちきよし野党統一候補(無所属)がメッセージで「立憲主義、民主主義を守り、平和と人権を尊重する国政をめざす」と表明。「平和をめざすオールおおいた」の神戸輝夫共同代表、社民党県連合の久原和弘代表、立憲民主党の横光克彦衆院議員が小池、仁比両氏と手を結び、大きな拍手に包まれました。

 小池氏は「戦争をなくすのが政治家の究極的な使命」とするあだち候補の勝利を訴え。トランプ米大統領が日米安保条約を「不公平」というが、大分でもオスプレイが勝手気ままに飛び回るなど、米軍の横暴を許し日本にとってこそ不公平なのが日米安保条約だと批判しました。

■福岡・博多駅前

 福岡で、かわの祥子選挙区(改選3)候補が「暮らしの不安に応える党提案の実現を」と訴え、牧師の木村公一氏が激励しました。

 小池氏は、「減らない年金」の財源を示し、この中で「200兆円もの年金積立金を、株式投資でなく、年金給付にあてさせよう。毎年2兆円取り崩しても100年分ある。これこそ『100年安心』ではないか」と指摘。消費税増税も「増税前から『増税分を戻す』ことを考えるなら中止すべき」ときっぱり。また、航空自衛隊築城(ついき)基地などの米軍出撃拠点化が狙われ、「沖縄のたたかいと連帯し、基地強化反対の一点で力を合わせよう」と訴えました。

■熊本・パルコ前

 1人区・熊本で、あべ広美野党統一候補(無所属)の代理で、「熊本から民主主義を!県民の会(くまみん)」事務局長の鎌田聡県議が「年金減らさせない、消費税増税とんでもない、憲法を変えさせないとの思いを結集しよう」と強調しました。

 小池氏は、あべ候補が日弁連委員として貧困問題、人権擁護に取り組んできたと紹介。9条改憲の狙いを告発し、中東・ホルムズ海峡への有志連合に日本が参加を迫られる危険を挙げ、「今こそ9条を生かした平和外交が必要。9条守れの願いを、党派を超え野党統一候補と、比例は共産党に。比例で共産党を伸ばし、仁比さんの宝の議席を守り抜いてください」と呼びかけました。

 また、ハンセン病元患者家族への賠償を国に命じた熊本地裁判決に関し、政府が同日発表した「政府声明」は判決を否定するものだと批判し、全面的な謝罪と補償が図られるよう共産党も全力を尽くすと表明しました。(しんぶん赤旗 2019年7月13日)