日本共産党の仁比聡平参院議員と松岡勝・衆院比例予定候補は4月16日、熊本地震で6千棟以上が全半壊した熊本県益城町で被災者の声を聞き取りました。山本伸裕県議と甲斐康之・前益城町議らが同行しました。プレハブ仮設住宅が建ち並ぶ安永仮設団地の集会所で自治会長の男性(65)は、大規模な地盤崩壊によって住宅再建に困難が生じている現状を伝えました。

 「くい打ちなど基礎部分の工事で150万円から200万円の費用がかかり、それだけで生活再建支援金が消えてしまう」と切実な実態を語った男性に対し、仁比氏は「行政が一人ひとりの被災者の声を聞き、個人の責任にせずに支援策を検討する必要があります。私たちも頑張ります」と応じました。

 県道熊本高森線の4車線化計画(153億円)と木山地区での土地区画整理事業について、対象地域に住む男性(58)は「県道は歩道の広さが確保できれば十分だと思っています。早く元の土地に自宅を再建したいと考えている住民にとって大きな不安になっています。一方的な4車線化や区画整理は困る」と訴えました。

 仁比氏は「土地への思い入れや被災者の人生設計を全く無視して移転を迫ることは間違っています。住民不在では人間的な復興にはならない」と述べ、松岡氏は計画に反対する住民らの結束に連帯の意思を示しました。(しんぶん赤旗 2017年4月17日)