米長距離巡航ミサイル・トマホークを発射できる「タイフォン」が日米共同訓練で岩国基地に展開されたものの、訓練終了後「1週間程度」で撤収するという事前の説明に反して1カ月以上撤収されずに配備されたままになっています。田村氏はこの問題で、フィリピンで米軍が当初「一時的」としながら訓練後に1年半が経過しても配備されたままだと指摘し、なし崩し的に配備される危険があると語りました。
福田氏は、国から「配備は一時的」で「搬出手続き中だ」と聞いていると回答。一方、事前に通告した時間外でFCLPを行ったことやタイフォンを撤去しない問題に触れ、「約束違反を重ねることは信頼関係を損ねる」との認識を示しました。
懇談後、田村氏は会見で岩国基地と健軍駐屯地を視察したことに触れ「日米一体のミサイル強化が進められており、米中対立の中で日本が戦争に巻き込まれる危険が高まっている」と強調。「有事にさせない外交が大事だという点で福田氏と一致し、有意義だった」と語りました。福田氏は会見で「共産党とは基本的な考え方は違うが、国民の安全安心を確保する、言うべきことを言うのは、大いに共感できる同じ考え方だ」と語りました。懇談に仁比聡平参院議員や党市議らが参加しました。
懇談に先立ち田村氏は、山頂にある展望台や基地近くの堤防で視察。複数の米軍F35ステルス戦闘機が爆音を出しながら離着陸する様子を確認しました。
また田村氏は、夜間・早朝の飛行差し止めなどを国に求めた岩国爆音第2次訴訟の原告らと懇談。「FCLPは経験したことがない爆音だった。恒常的に行われる恐れがあり、止めるために共産党に頑張ってほしい」「タイフォンがなし崩しに配備されないか心配」などの声が寄せられました。(しんぶん赤旗 2025年10月30日)
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