日本共産党の仁比聡平参院議員は10月13日、佐賀県警のDNA型鑑定不正の問題で県弁護士会の出口聡一郎会長と佐賀市内で懇談しました。オンラインで本村伸子衆院議員も参加しました。

 問題は県警科学捜査研究所の元技術職員がDNA型鑑定で7年余りにわたり、130件もの不正行為をしていたもの。県弁護士会は会長声明で県警に対し、真摯(しんし)に反省し、第三者機関による調査などを求めています。

 出口会長はこれまでの経過などを仁比氏に説明。第三者機関の設置を拒む県警の対応について「県警は『公判結果に影響はない』というゴールありきで進めているとしか思えません。ここで佐賀県警が第三者機関を入れるとなれば、それは全国に広がり、警察組織の透明化への一歩になります」と話しました。また、鑑定資料の保管義務などの法制化の必要性も指摘しました。

 仁比氏は会長声明に敬意を表し、「専門性も中立性も科学的でもない、ずさんな鑑定だ。全国で起きている可能性もある。真実を明らかにし、ゼロから再検証する必要がある」と話しました。(しんぶん赤旗 2025年10月15日)