185-参-議院運営委員会-007号 2013年11月08日

 

○仁比聡平君 日本共産党を代表して、国家安全保障に関する特別委員会の設置に反対の意見表明を行います。

 与党は、この特別委員会について、安全保障会議設置法案及び特定秘密保護法案の二法案審議のための限定的なものと言いますが、そうであるなら、再考の府、熟慮の府参議院らしく、所管の常任委員会において、定例日を守り、少数会派の質問権を尊重し、必要な連合審査によれば足ることは当然であります。衆議院に特別委員会が置かれても本院で置かなかった例は幾らでもあります。

 そもそも、両法案は、一体となって日本国憲法の基本原理を覆し、日米同盟の強化ばかりを進めようとする重大な問題点が噴出し、多くの国民、有識者、専門家から危惧と反対の声が上がっているものです。にもかかわらず、それを無視して法案提出に至ったこと自体が重大であり、こうした法案の受皿づくりは断じて許されるものではありません。

 与党の多数を頼んで、何が何でも両法案の今国会成立を図ろうとする特別委員会の設置は断固反対であることを述べて、意見表明といたします。

○委員長(岩城光英君) 他に御発言ございませんか。──他に御発言がなければ、本件につき採決を行います。

 本件につきましては、お手元の資料のとおり特別委員会を設置することに賛成の諸君の挙手を願います。

   〔賛成者挙手〕

 

○委員長(岩城光英君) 多数と認めます。よって、さよう決定いたしました。

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○委員長(岩城光英君) 次に、本会議における議案の趣旨説明聴取及び質疑に関する件を議題といたします。

 

○長谷川岳君 私は、安全保障会議設置法等の一部を改正する法律案につきまして、本日の本会議において趣旨説明を聴取すること及びこれに対し自由民主党一人十分、民主党・新緑風会一人十五分、公明党一人十分、みんなの党一人十分、日本共産党一人十分の質疑を順次行うことの動議を提出いたします。

○委員長(岩城光英君) ただいまの長谷川岳君提出の動議につきまして御意見のある方は御発言願います。

○仁比聡平君 安全保障会議設置法案は、反対の世論が沸き起こっている特定秘密保護法案と一体となって日本国憲法の基本原理を覆すものであり、廃案とされるべきものであります。

 その審議入りは、結局、何が何でも今国会での成立を図ろうとする突破口を開こうというものであり、断固反対です。

 

○委員長(岩城光英君) 他に御発言ございませんか。──他に御発言がなければ、ただいまの長谷川岳君提出の動議について、これより採決を行います。

 ただいまの長谷川岳君提出の動議に賛成の諸君の挙手を願います。

   〔賛成者挙手〕

○委員長(岩城光英君) 多数と認めます。よって、長谷川岳君提出の動議は可決されました。