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 「勝訴」「鳥取県の違法を認定」の垂れ幕が鳥取地裁前に掲げられました。3月29日、預金化された児童手当を差し押さえた鳥取県のやり方を違法とし、慰謝料の支払いを命じた同地裁の判決。支援者らは、いっせいに拍手と歓声をあげました。

 実質全面勝訴の判決に原告の男性(40)は「うれしい。口座にいったん入ったら差し押さえできるとして、行政側は当たり前のように差し押さえてきた。(同様の事例で)全国にいい影響が出ることを心から望んでいる」と話しました。

 国会でもこの間題を取り上げて追及した日本共産党前参院議員の仁比そうへい参院比例候補は「今回の判決は、県の違法な徴税を断罪しました。知事には判決の重みを受けとめ、原告に児童手当13万円と預金73万円を返し、慰謝料など25万円を払うことを強く求めたい」と指摘。「歴史的・画期的な勝利判決を、全国で行われている商売つぶしの税務行政を大きく変えるたたかいの出発点にしましょう」とあいさつしました。

 原告の男性は事件の後、鳥取民商に入会。毎回の裁判には多くの民商会員らが傍聴につめかけ、激励してきました。仁比氏は「民商の支援があったからこそ」と語り、この日もかけつけた民商会員らと手をとりあって喜び合いました。