陸上自衛隊霧島演習場(宮崎県えびの市、鹿児島県湧水町)で12月6日~15日に実施される日米共同訓練をめぐって、日本共産党の宮崎、鹿児島両県委員会は11月1日、九州防衛局(福岡市博多区)に中止を申し入れました。

 霧島演習場での共同訓練は12年ぶり。陸自第43普通科連隊550人、在沖縄の米海兵隊第31海兵機動展開隊230人が都市型訓練施設などを使い訓練する予定。席上、防衛局担当者は訓練について「日米間の相互理解、意思疎通に不可欠」との認識を示しました。

 党側は、えびの市議会が訓練受け入れ反対の決議を上げたことを示し」「背景には海兵隊への不安がある」と指摘。仁比聡平前参院議員は「決議を尊重するなら訓練をやめるべきだ」と要求しました。

 前屋敷えみ宮崎県議は「宮崎は海でも空でも日米共同訓練が行われ、許しがたい状況にある」と抗議。まつざき真琴鹿児島県議は「(米国ではなく)まず住民との信頼関係を築いてほしい」と強く要望しました。

 申し入れには、宮崎県から津島忠勝県委員長、吉田貴行・新富町議、鹿児島県から谷山大介・湧水町議候補らが参加しました。(しんぶん赤旗 2010年11月2日)