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 日本共産党沖縄県宮古郡委員会は5月18日、市田忠義書記局長を初めて宮古島市の、ぱいながまホールに迎えて懇談会を開きました。市田氏は「今の政治のどこをどう変えたら明るい希望ある前途が開けるか、考えたい」と述べ、安倍政権の暴走を許さず責任ある対案で日本の未来を切り開く日本共産党の立場を縦横に語りました。

 赤嶺政賢衆院議員は「暴走する安倍内閣を追いつめるのは、沖縄戦を体験し、戦後も米軍基地に苦しめられてきた県民の思いが参院選で実ったときだ」と述べ、仁比そうへい参院比例候補は「共産党の躍進でこそ政治が変わる。憲法が生きる政治の実現にむけて全力を尽くす」と訴えました。

 市田氏は、沖縄県で農家の72%、栽培面積の64%、農業産出額の36%を占めるサトウキビが、安倍内閣の強行するTPP(環太平洋連携協定)交渉参加で「生産額197億円のすべてが失われる」との県試算を紹介。「飼料に用いる養豚業、野菜などにも重大な影響が出て、沖縄農業は壊滅的打撃を受ける。離島では人も住めなくなる恐れさえ指摘されている」と告発しました。

 「『安全な食料は日本の大地から』の方向こそ、農業者も国民も幸せになる道。この道の実現のために日本共産党を躍進させてほしい」と呼びかけました。

 また、市田氏は尖閣諸島問題について「『力対力』でなく、冷静で理性的な話し合いこそが、問題解決の唯一の道」と強調。中国側にも日本の領海内への航行などを戒めるよう厳しく自制を求めてきたことにもふれ、「日中関係を正常で友好的なものとするために、日中両国政府には大局にたった理性と決断を強く求める」と訴えました。

 「日本共産党の話を一度聞いてみたかった」と、住民やペンション宿泊の観光客らが参加しました。「消費税増税に反対だが、周りにどう語ればいいか」「TPPで誰が得をするのか」などの質問が出され、市田氏らは丁寧に答えました。(しんぶん赤旗 2013年5月19日)