日本共産党の仁比聡平参院議員は10月9日、広島市佐伯区で「佐伯区黒い雨の会」(滝岡隆正会長)が開いた第8回総会に出席し、国の降雨指定地域から外されている場所で原爆投下直接に「黒い雨」が降った証言を聞き取りました。総会には約50人が参加し、指定地域拡大のために国、県、市へ働きかけるなどの活動方針を決めました。

 仁比議員は「被爆の実相を直視して『黒い雨』が降った地域を全指定することが、核兵器廃絶への日本のイニシアチブを発揮することになる。実際の体験や、その後の疾病などの苦労の証言が、取り組みの最大の力になります」とあいさっ。小川泰子副会長ら12人が、それぞれの体験を証言しました。

 当時4歳8カ月だった小川副会長は「庭で一人で遊んでいて『黒い雨』に遭った。小学校にあがっても、多くの人が食欲もなく、朝礼で立ちくらみをおこして倒れる状態で、これは私ひとりの問題ではない。手帳を何度申請しても却下されるので、国が認めるまで一丸となって頑張りたい」と訴えました。

 仁比議員は「みなさんの証言に衝撃を受けました。地域指定の拡大に全力を尽くしたい」と述べました。(しんぶん赤旗 中国・四国のページ 2009年10月11日)