大分県日田、中津両市は、7月3日と14日に連続して豪雨災害に見舞われました。5、6両日と19日に日本共産発の仁比聡平参院比例候補の被害調査を同行取材して、支援を求める被災者の痛切な訴えを聞きました。生活再建を進めようと家財道具や家電製品を買いそろえた矢先の被害だったからです。(赤旗 内田達朗記者)

 大分県日田市の吾々路(ごごろ)川上流では、集落を守るはずの堤防が決壊。土砂でふさがれた市道は地元建設業者が自主的に作業して、土砂を撤去しました。

 自宅の片付けをしていた女性は「3日の水害の時は、『被害が出た所は大変だな』と思っていたが、まさか自分の家が浸水するとは予想もしなかった」と言います。女性は「近くの公民館に避難していますが、仮設住宅を早く準備してほしい」、一緒に作業していた夫は「雨が降るたびに、また被害が出ないかびくびくしている」と訴えます。

 日本共産党市議団に「せっかく冷蔵庫を息子が買ってくれて、台所回りも直したばかりだったのに‥。これからどうしたら」「玄関のサッシは入れ替えたばかりだった。まだお金も払っていない」との声が寄せられるなど、多くの被災者が途方に暮れています。

 住宅の復旧、農業や中小零細企業の経営の再建…。課題は山積しています。

 中津市には床上浸水被害に5万円、全壊住宅に100万円を支給するなどの市独自の制度がありますが、市民からは「そんな制度があるなんて知らなかった」という声が上がっています。国。県の救援制度も十分に知られていません。

 日田、中津両市の日本共産党議員団は、引き続き住民の要望を聞いて、住宅確保や営農・営業再建への支援に奮闘しています。(しんぶん赤旗 2012年7月21日)