日本共産党の田村智子参院議員、仁比聡平前参院議員は5日、広島県被団協被爆者相談所、赤十字・原爆病院、原爆養護ホームを訪れ、被爆者らと懇談・交流しました。村上昭二広島県委員長、辻恒雄同県議、中原洋美同市議らが参加しました。

被爆者相談所(広島市中区)では、金子一士理事長らと懇談。大越和郎事務局長は、東京電力福島原発事故に関連して、内部被ばく否定を振りまく研究者らを批判。前相談所長の渡辺力人さんは「広島でも『黒い雨』をはじめ内部被ばくによる被害が大きい。広島の教訓を福島で生かさなくてはなりません」と指摘しました。

仁比氏は、「核兵器の廃絶、原発からの撤退へ皆さんの経験と知恵を発信していただきたい」と述べました。

広島赤十字・原爆病院(同)では、土肥博雄院長らから被爆者医療の現状、医療制度の問題や被災地でのスタッフの活動などを聞き、入院中の被ばく者を慰問。田村氏は「核兵器の廃絶、国の責任による被爆者援護の充実へ全力を尽くしたい」と語りました。原爆養護老人ホーム舟入むつみ園(同)では、玉村守明園長から園の概要について説明を受け、入所者を慰問しました。(しんぶん赤旗 2011年8月6日)