日本維新の会の梅村みずほ議員は5月16日の参院法務委員会で、名古屋入管でのスリランカ人ウィシュマ・サンダマリさんの死亡事件をめぐり、支援者をおとしめた発言の根拠となる「事実はない」と認めながら反省の言はなく、デマ発言を再び繰り返しました。

 梅村氏は12日の参院本会議で、「支援者の一言が、病気になれば仮釈放してもらえるという淡い期待を抱かせ、医師から詐病(さびょう)の可能性を指摘される状況へつながった恐れも否定できない」と発言。事実に基づかないデマ発言に批判の声が上がっていました。

 梅村氏は同委で、ウィシュマさんの弁護団から受け取ったとされる発言の根拠を問う質問状に「事実はない」と認めながら、「可能性は否定できない」と繰り返しました。

 さらに、ウィシュマさんの遺族が傍聴していたとは知らなかったと発言。一連の発言は公表資料と収容映像を視聴して「私の中で考えに至ったものだ」などと説明しました。

 同委員会で日本共産党の仁比聡平議員は、「ご遺族が遺影を持って傍聴されることは、事前の議院運営委員会の理事会で確認されていた」「事実あるいは証拠に基づかない臆測の部分が極めて多く、ご遺族の心情を改めて深く傷つける」と指摘。デマ発言を繰り返す梅村氏の姿勢を厳しく批判しました。(しんぶん赤旗 2023年5月17日)