日本共産党の仁比聡平参院比例候補は8月23日、国立病院機構鳥取医療センターの精神科開放病棟が閉鎖される問題で、鳥取市で患者の家族らと懇談しました。

 塚田成幸衆院鳥取1区候補、市谷知子県議が同席しました。

 同センターは、医療観察法病棟の開設にともない、入院患者の地域移行をすすめ、精神科開放病棟(108床)を閉鎖する方針を打ち出しました。2009年9月に54床を閉鎖し、医療観察法病棟の増床(8床から17床に)にともない、13年2月までに残り54床を閉鎖する計画です。

 地域移行では、専従者3人を含むAOT(地域移行支援)チームが発足していますが、支援中の患者は6人で、ほとんどの支援対象患者の対応は困難な状況です。

 統合失調症の患者が多く、病棟が閉鎖されれば、行き場のない患者と受け入れ困難な家族が路頭に迷うことになりかねません。「(患者が)入院する前は無理心中も考えた」との声も出ました。

 仁比氏は、患者、医療労働者を支援する運動とともに、責任の所在が国にあり、県が地域医療を守る立場で国と交渉することが重要だと指摘しました。(しんぶん赤旗 2012年8月25日)