日本共産党の仁比聡平国民運動委員会副責任者(前参院議員)は6月2日、米海兵隊岩国基地の米軍機の低空飛行(3月2日)で土蔵が全壊する被害が出た、岡山県津山市の民家を訪ね、現地調査をしました。石井ひとみ県委員長や森脇久紀、氏平三穂子両県議、岡田実・美作東備地区委員長らが同行しました。

 被害をうけた井口貞信さん(66)は、一行を迎え「地鳴りか、大雷か、ものすごい音がして、家から飛び出したら土蔵が壊れた。低空飛行がもう30分早かったら、土蔵のそばで洗濯をしていたおばあさん(母親)が下敷きになっていた」といい、「国は、こんなことが二度とおきんように対処してほしい」と語りました。

 母屋の屋根や表のガラス戸のサッシもゆがみ、開け閉めもできないといいます。

 党米軍機低空飛行調査団事務局の大野智久さん(岡山民報編集長)は、井口さん宅付近の低空飛行目撃者3人の証言をもとに測量調査をした結果について、「米軍機の飛行高度は標高170㍍、地上からの高さは30㍍から40㍍、土蔵からの水平距離は200㍍だった」と説明しました。

 仁比氏は「山間の集落や学校の真上を、こんなに低空で飛び、生活を脅かす米軍の無法は許せない。井口さん宅の被害について米軍に責任を認めさせ、補償をさせなくてはいけない」と語りました。(2011年6月3日 しんぶん赤旗)