日本共産党の仁比そうへい参院議員は2月9日、山口県岩国市で空母艦載機部隊の移駐が進む米軍岩国基地を視察し、爆音被害に裁判でたたかっている住民らと懇談しました。移駐で基地被害が広がる実態を、1月に続いて調査しました。

 広島高裁で控訴審をたたかっている「岩国爆音訴訟の会」の津田利明、田村順玄の両共同代表らとの懇談では、艦載機が本格的に移駐した昨年11月以降に騒音が増大し、市などと米軍でつくる「岩国日米協議会」の確認事項違反の飛行が相次ぐ実態などを聞き取りました。

 原告らは「艦載機が来てから毎日、耐えがたい音で、精神衛生にも非常に悪い」などと切実な現状を訴え。「環境基準に反する米軍機の騒音を許すなと国会で追及してほしい」と求める津田氏に仁比氏もうなずき、「岩国基地の実態をしっかりと捉え直していきたい」と述べました。

 隣の広島県で活動する「岩国基地の拡張・強化に反対する広島県住民の会」の坂本千尋共同代表とも懇談。艦載機の移駐後、県民から騒音への苦情や不安の声、市街地上空の飛行や低空飛行の目撃が多数寄せられている現状が報告されました。

 基地滑走路近くでは、基地の監視を続ける戸村良人さんと共に、米軍機の離着陸の様子を確認。戸村さんは「(艦載機の本格的な移駐後)朝から夜まで米軍機が頻繁に飛ぶようになった」と話しました。(しんぶん赤旗 2018年2月10日)