日本共産党の仁比聡平前参院議員は7月15日、筑後川の源流域、大分県九重町で豪雨被害の実態を調査しました。堤栄三県議、大谷敏彰日田市議、山下魁県書記長が同行しました。

 山あいに大小無数の川が流れ、その谷間や斜面に多くの集落、歴史ある温泉地がある同町では住居や農地への浸水被害、土砂崩れや道路の陥没が全域に広がり、住民の暮らしと生業(なりわい)を脅かしています。

 JR久大線の鉄橋が流失し不通となった野矢駅で、1人暮らしの高齢女性(85)は「買い物にも行けん」と話し、コミュニティーバスの運行再開を強く求めました。

 宝泉寺温泉から数キロ奥の山中で71歳の男性は町の観光スポットにも取り上げられたブルーベリーの観光農園が心配だと話しました。農地被害はなかったものの客の9割が利用する道路が通行止めです。「7、8月がかき入れ時だというのに」と肩を落とし、「コロナに引き続く業者支援を」と訴えました。

 仁比氏は町役場を訪ね、担当者らと懇談。「国、県がやらねばならないことは多いが、住まいや生業の再建で一軒たりともあきらめるところを出さないよう、要望実現に力を合わせたい」と語りました。(しんぶん赤旗 2020年7月17日)