「派遣法抜本改正まったなし!」「派遣切りは、もうイヤだ!」―。労働者派遣法の一日も早い抜本改正を求める集会が10月29日夜、東京の日比谷公園野外音楽堂で開かれました。
 幅広い労働組合、市民団体、法律家などでつくる「派遣法抜本改正を求める共同行動」の主催で、2500人が参加。日本共産党、民主党、社民党、国民新党、公明党の代表があいさつしました。
 基調報告した棗(なつめ)一郎弁護士は、労政審の審議で、財界代表などが派遣法抜本改正に抵抗していることに対し、「派遣切りを生み出したのは誰か」と批判。「全国の労働組合、国民がたたかいを強めよう」と呼びかけました。
 日本労働弁護団の宮里邦雄会長、ルポライターの鎌田慧氏、「年越し派遣村」村長を務めた湯浅誠氏、講談師の神田香織氏があいさつ。
 「派遣切り」とたたかう労働者が発言し、資生堂で高級口紅をつくっていた全労連・全国一般アンフィニ分会の女性労働者が「大企業が利益のほんの一部を使えば、私たちは切られずにすむ。みんなで抜本改正を実現しよう」と訴え、大きな拍手がわきました。
 日本共産党の小池晃参院議員は、労政審で財界代表が「派遣法改正は職業選択の自由を奪う憲法違反」などと、とんでもない議論を展開していることを批判、自動車や電機の製造大企業がまた短期契約で労働者を雇い入れていると指摘し、有期雇用の規制を強調。「人間使い捨ての社会を変えよう。財界・大企業の抜け穴づくりを断固はねのけ、抜本改正を実現しよう」と呼びかけました。穀田恵二、高橋ちづ子両衆院議員、紙智子、仁比聡平両参院議員も出席しました。(2009年10月30日(金)「しんぶん赤旗」)