水俣病公式確認から61年を迎え、犠牲者追悼の「慰霊式」が開かれた5月1日、日本共産党の仁比聡平参院議員は熊本県水俣市を訪れ、未認定患者団体「水俣病不知火患者会」(大石利生会長)の人たちと懇談しました。松岡勝衆院九州・沖縄比例予定候補、山本伸裕県議が同席しました。

 ノーモア・ミナマタ第2次訴訟原告団の森正直団長は「結審まであと1年半。原告全員が一致団結するよう一生懸命、頑張っています」と述べ、国会内外での支援を求めました。

 仁比氏は、国が地域と出生年の線引きによって被害者を救済から切り捨てている問題で「調査して痛感したのは、地域内のみなさんの本当に深刻な被害と同じ苦しみが地域外に存在することです」と強調。不当な線引きをやめ全ての被害者救済を訴える原告に対し、国が、行政認定されていない政治決着で救済を受けた被害者を「水俣病ではない」などと裁判で反論していることについて、「ここに至って判決を取りに行かざるを得ない状況に被害者を追い込む国とは、どういう国か。裁判勝利へみんなでたたかっていくと同時に、何としても今の政治を変えなくてはならない」と力を込めました。(しんぶん赤旗 2017年5月2日)