mネット民法改正情報ネットワークの民法改正を求める緊急集会あいさつ


 民法改正の閣議決定を今国会で求める緊急集会が6月1日、衆院議員会館で開かれました。主催は集会実行委員会です。求めている改正内容は、希望する夫婦は別々の姓(氏)を名乗れる選択的夫婦別姓や、婚外子相続の差別是正など。

 民法改正案は、今国会提出予定とされながら、閣議決定さえしていません。参加した千葉景子法相は「申し訳ない。あきらめることなく現実のものにする努力を続けていきたい」とのべました。

 日本共産党、民主党、社民党の議員があいさつしました。日本共産党の仁比そうへい参院議員は、昨年の国連女性差別撤廃委員会が日本政府に対し、民法改正へ早急な対策を講じ2年以内に報告するよう勧告した「リミットがきられている課題」と強調しました。

 会場からも「改正するといいながらしていない政権与党にはもっと厳しい立場でのぞみたい」との批判もだされました。

 民法改正の論点について3人の学者や弁護士が説明。金澄道子弁護士・日弁連両性の平等に関する委員会委員長は、別姓夫婦のアンケート結果を報告。回答者全員が、別姓のため子どもがいじめられたと聞いたことはないと答えたとしました。(しんぶん赤旗 2010年6月3日)