漫画家のやくみつるさんは、「民主党はこれまで石原都政を支えてきたのに、都議選の直前になって急に国政の対立軸にうまく乗り、ちゃっかりと票をもらっだ。決して民主党の都政に対する姿勢が評価された結果ではない」「今回は『自民党に一回お休みしていただきましょう』というレベルではない。いよいよ党として終焉を迎
えつつあるのではないか」と語っている(「毎日」十三日付)。

 多くの民主党の新人候補が、告示数日前に名乗りをあげ数万票を得て議席を獲得した。「民主党で変わらないことは分かっている。でも民主党に」「民主は不安だが自民にはショックが必要だ」といった声に象徴されるように、主権者は自民・公明政治の末期的な姿、追いつめられる国民の生活をよそに政権の延命にばかりきゅうきゅうとする姿に「ノー」の怒りの審判で、自民党を大敗に追い込んだ。

 共産党が議席を減らしたことは本当に悔しくてならない。政権交代論の激しい風のなかで、議席を勝ちとった選挙区、わずか数百票で届かなかった選挙区などの猛奮闘、衆院比例代表東京ブロックなら1議席ふやすほどの熱い支持を広げているのだ。

 自民党政治は終わらせなければならない。大事なのは、どの党が伸びて自民・公明政治を終わらせるかである。私は、切実で切迫した私たちの要求、憲法の実現を断固迫る国会の砦(とりで)、九州・沖縄の日本共産党の2議席に結びつけることに執着しぬき、すべての力を注ごうとみなさんに呼びかけたい。

 国民みんなが、自民党政治に代わる新しい政治を探求している。私たちは歴史的転機と激動の真っ只中にいる。来週21日衆議院解散、8月30日投票の総選挙は、くらしと日本の進路を国民みんなが真剣に考え、議論を交わしていく「歴史を変える40日間」になるだろう。まさに熱い夏である。(しんぶん赤旗九州・沖縄面2009年7月15日)

 きょう日本共産党は創立87周年を迎えた。「戦争と貧乏をなくす」1その原点が試されている。