「原爆の日」を翌日にひかえた8月8日、日本共産党の井上哲士参院議員、仁比聡平前参院議員らは、長崎市内の長崎原爆病院と恵の丘原爆ホームを訪ね、被爆者を慰問しました。

応対した原爆病院の朝長万左男院長は、近距離被爆者の重複がんの発生率は一般に比べ約2倍大きいことなど被爆者医療の現状を説明しました。

井上議員は、福島原発事故による放射能の被害に対し、「原爆病院の知見を被害調査などに生かしてほしい」と激励しました。

見舞いを受けた男性(80)は、原爆投下後の食料難に際し、焼けた食堂の跡に落ちていた大豆を拾って食べて飢えをしのいだことや、下痢など被ばく症状に苦しんだ体験を紹介。「二度と戦争がないように願いたいですね」と語りました。

恵の丘原爆ホームでは、利用者ら約80人の合唱で出迎えられました。爆心地から3キロメートル付近で被爆した女性(86)が、利用者を代表してあいさつ。「東日本大震災で全てを失った人たちの姿に、原爆を体験した私たちも大きなショックを受けました。一日も早い復興と核兵器のない平和な世界になるよう願っています」と話しました。

堀江ひとみ長崎県議、田村貴昭党沖縄・九州ブロック事務所長が同行しました。(しんぶん赤旗 2011年8月9日)