3カ月を切った統一地方選挙と7月の参院選で日本共産党の躍進を勝ち取ろうと、党岡山県委員会・岡山地区委員会は1月6日、小池晃書記局長を迎えて岡山市民会館で演説会を開きました。小池氏が、岡山県議選で3議席、岡山市議選で5議席の絶対確保、参院選の比例代表で仁比そうへい参院議員をはじめ7人全員当選と、岡山選挙区で、すみより聡美予定候補の勝利で、「安倍政治を終わらせる年にしよう」と訴えると、大きな拍手に包まれました。

 県議選・岡山市議選の候補者8氏が決意表明し、森脇ひさき県議団長が「くらし・平和を壊す安倍内閣を一日も早く終わらせるために全力を尽くす」と表明。仁比議員は「日本社会の民主主義の力を結集し、安倍改憲に審判を下して、新しい政治をつくろう」と訴え、すみより候補が「今年は政治を変える年。国民の願いを国会に届けるために猪突猛進でがんばる」と力を込めました。

 市民団体「おかやまいっぽん」共同代表・弁護士の吉岡康祐氏があいさつし、「野党が本気の共闘をすれば、安倍政権を退陣に追い込むチャンスは十分にある」と語りました。立憲民主党、社民党、自由党各県連のメッセージが紹介されました。

 小池氏は、政府が今年10月に消費税10%増税を狙う一方で、軍事費は補正予算も含めて5兆6000億円となり、米国から兵器を「爆買い」しようとしていると告発。「10%増税反対の一点で力を合わせよう。増税するなら大企業と富裕層に」と呼びかけました。

 また、安倍首相が狙う憲法改悪、沖縄県名護市辺野古での米軍新基地建設に伴う土砂投入強行を批判。外交では日ロ領土交渉、韓国の元徴用工問題で深刻な行き詰まりに陥っているとして、「あらゆる面で破綻している安倍政権を打倒し、新しい政治をつくろう」と訴えました。

 安倍政権の命運は野党の「本気の共闘」にかかっていると語った小池氏は、「今日の『日曜討論』でも野党党首は参院選1人区の一本化で一致していた。本気の共闘の実現に急ぎたい」と強調しました。

 岡山県政について、子ども医療費の助成制度は通院が就学前までで、公立小中学校へのエアコン設置率は全国平均を大きく下回るなど「県民に冷たい」と指摘。岡山市政では、国保料の7年連続値上げ計画がある一方で、市役所新庁舎建設や新市民会館の建設などを市民の声も聞かずに推進しようとしていると批判しました。

 日本共産党の県議団・市議団が国会議員と連携し、昨年7月の豪雨災害に対する復旧・被災者支援に全力を尽くし、国・自治体に申し入れて被災家屋の解体や、土砂を含むがれき撤去に公費が出るようになったことを紹介。「県議会も市議会も自民・公明両党が主導する『オール与党』だ。自民・公明と正面から対決する共産党議席の絶対確保を」と力を込めました。(しんぶん赤旗 2019年1月7日)