仁比氏が出席

大橋川拡幅問題で反対する地元住民団体と懇談=2010.04.03、松江市

 宍道(しんじ)湖と中海をつなぐ松江市の大橋川拡幅計画をめぐり、日本共産党の仁比そうへい参院議員・比例候補は4月3日同市で、これに反対する住民組織と懇談しました。城東地区治水対策協議会や「城下町松江の景観とまちづくりを考える会」「美しい中海を守る住民会議」など広範な住民7団体が参加しました。

 同計画は「治水」を目的に、上流の尾原ダム、志津見ダム、中流の斐伊川放水路事業とあわせて「三点セット」として計画されました。このうちダムと放水路はほぼ完成。残る拡幅をめぐり「ダムと放水路があれば、小規模な改修で済むのではないか」「景観・風情が台無しになる」など反対意見が噴出しています。

 島根総合研究所の山根治理事長は、国交省が示す水害の被害額や放水量などに「データの改ざんがある」と指摘し、「全国のダム・河川事業のインチキの象徴のようなもの。無駄な公共事業のカットは緊急だ」と訴えました。

 景観を守る点からも「日本12景に認められた場所で、松江の観光になくてはならない」(豊かな斐伊川水域を守る住民の会)などの意見が相次ぎました。

 仁比さんは「『流域住民が主人公』を根底にすえた河川整備のあり方が大事だ」と応じ、住民合意と世論づくりに力を尽くす決意を表明しました。(しんぶん赤旗 2010年4月4日)