大分県の日本共産党西部地区委員会は9月14日、2年前の九州北部豪雨で今も鉄路が寸断されたままの日田市大鶴地区で仁比聡平前参院議員を迎えた国政報告会を開きました。地元大鶴、夜明(よあけ)両地区の住民など40人以上が参加しました。

 仁比氏は先の参院選挙結果にふれ、「野党の本気の共闘が安倍政権に代わる新しい政治実現への希望を切り開いた」と強調しました。JR日田彦山(ひたひこさん)線復旧について党市議団が国交省との交渉で、JR九州副社長が住民説明会で鉄道復旧と河川・農地復旧は別物だと思っていたと述べたことを指摘し、早期復旧をJRに強く指導するよう求めたと報告。「民意がはっきり示されているにもかかわらず、国、大企業がこれを阻む。JRが早期復旧に背を向け続けることで農地は荒れ、豊かな田んぼは原野に姿を変えている」と批判しました。

 地元住民から「鉄道復旧のめどがたたないから河川改修も進まない。大雨のたびに怖い思いをしている」「高齢化が進み、交通手段の確保は急務だ」などの発言がありました。

 仁比氏は「豪雨災害からふるさとの生活、生業(なりわい)を取り戻すのは国政の課題です。幹線としての鉄路を守るために沿線住民、自治体が力を合わせて国とJRに声を上げることが大事です」と呼びかけました。(しんぶん赤旗 2019年9月18