20161128_1862658 「ヒバクシャ国際署名」の呼びかけ人の一人で日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の谷口稜曄(すみてる)代表委員らは11月25日、外務省を訪れ、日本政府が核兵器禁止条約の交渉開始を求める国連決議に反対したことに抗議し、禁止条約の決議に賛成するよう要請しました。同日夜、日本政府は交渉に参加し、決議に賛成することを求める緊急集会を参院議員会館で開きました。

 

要請では、日本政府が国連決議に反対したことは、被爆者であり同じ国の民として断腸の思いだと述べ、「核兵器国と非核兵器国の橋渡し役を果たすとは一体何だったのか」と糾弾しています。

 

緊急集会では、田中煕巳(てるみ)事務局長が「目の黒いうちに核兵器を廃絶したい。その道筋をみたいとヒバクシャ国際署名を来年に向けて大々的に広げていきたい」と開会あいさつ。谷口さんや広島・長崎の被爆者が自らの被爆体験を語りながら、日本政府はアメリカに追随せず、交渉に参加し、決議に賛成すべきだと次々に訴えました。

 

日本共産党の仁比聡平参院議員、民進党、公明党、社民党の議員があいさつしました。(しんぶん赤旗 2016年11月26)