噴石で畜舎に穴 降灰で作物打撃

 新燃岳(しんもえだけ・1421㍍、宮崎、鹿児島両県境)の噴火被害で日本共産党の仁比聡平前参院議員は1月29日、宮崎県都城市に入り、党市議団とともに被災農家から実情や要望を聞きました。

宮崎・都城

 都城市夏尾町の牛の肥育と畑作を営む男性は、畜舎に案内、飛んできた噴石でいくつも穴があいた波板の屋根と噴石を仁比氏らに見せました。収穫直前のニンジンや牛の飼料用につくる牧草に灰がかぶり、売り物にならないとして「こんなことが続くと生活にならない」と語り、降灰の土壌への影響調査を要望しました。

 畑作の男性(76)は灰の除去作業が負担になっており、「袋に入れて出せばすむという程度の量ではない」とのべ、灰の除去作業と回収について行政の迅速な対応を求めました。ビニールハウスでキュウリなどをつくる農家は、連棟式ハウスの谷(溝部分)に灰が大量にたまるため自動巻き上げができず、生育に遅れが出ていることから、灰の除去へ支援を訴えました。

 仁比氏は、「一日も早くみなさんの生活が良くなるよう、市議とともに全力を尽くします」と励ましました。(しんぶん赤旗 2011年1月30日)