日本共産党の仁比聡平参議院議員は11月5日、4日に新日鉄八幡製鉄所(北九州市)で起きた死亡事故について事故原因の調査と万全の対策をするよう、政府に求めました。

 関係者などによると、事故は4日午後2時半すぎに八幡製鉄構内の関連会社の資材置き場で作業用クレーン車(70㌔)が横転し、操縦していた作業員の男性が胸を強く打つなどして死亡したもの。

 仁比参院議員は「通常の業務の範囲のなかで起きた死亡事故であり、しつかりとした原因の調査が必要だ。八幡製鉄では一昨年も事故があり、安全対策が不十分だという現場労働者からの指摘もある。政府としても万全の対策を指導すべきだ」と求めました。

 新日鉄を所管する経済産業省製造産業局の課長補佐は「本日労働基準局が立ち入り調査を行っていると聞いています。経済産業省として報告を求めるようになっていません。事故原因についても調査中です」と説明しました。仁比参院議員は「今後、政府として原因調査が進んだ段階で報告をしてほしい」と要請し、経済産業省が報告することを約束しました。(しんぶん赤旗 2009年11月6日)