日本共産党福岡県委員会が4月20日、市田忠義書記局長を福岡市に迎えて開いた演説会は、原発ゼロ、環太平洋連携協定(TPP)反対、消費税増税反対で広がる共同を反映し、会場の福岡市民会館を埋めた参加者の熱気に包まれました。総選挙で九州・沖縄ブロック比例2議席奪還めざす赤嶺政賢、田村貴昭両候補は「政治変える2議席必ず」と力を込めました。小選挙区候補7人と仁比聡平参議院候補も紹介され、熱い拍手に包まれました。

田村氏は「自然エネルギー日本一の九州にするための仕事を国会でさせてほしい」と強調。東芝北九州工場などの人減らし計画阻止、大企業の内部留保を社会に還元させようと呼びかけました。

TPP反対の沖縄県民集会から駆け付けた赤嶺氏は「沖縄1区でも比例でも頑張り抜く」と決意を述べ、「沖縄からも本土からも、米軍基地を撤去させよう」と訴えました。

水俣病など公害問題に長年取り組んできた馬奈木昭雄弁護士は、現地で常に被害者とともにいたのが日本共産党だったとして、日本共産党を大きくするために頑張ろうと訴えました。

JA福岡中央会の松尾照和会長からは「TPP交渉参加断固阻止という一点で共に奮闘していこう」との連帯メッセージ。県内最大の鶏肉生産・販売会社「トリゼン」の河津善陽会長もメッセージで「国民が国の主(あるじ)との考え方に共鳴しています」と躍進に期待を表明しました。

市田氏は、あいさつやメッセージに謝意を述べ、日本共産党の躍進で「国民が主人公の新しい政治へと大きく踏み出そう」と呼びかけました。

その上で、消費税増税に頼らずに社会保障と経済・財政を立て直す展望を示した党の提言や、自らの体験を交えて不屈の党の歴史を語りました。先週入った熊本県芦北町での水俣病調査で、日本共産党へ熱い信頼・期待が寄せられたことを紹介、入党や「しんぶん赤旗」の購読を訴えました。

福岡市城南区の瀬口昌幸さん(59)は「企業献金も政党助成金も受け取らない清潔な日本共産党だからアメリカいいなり大企業奉仕の政治を変えられるんだと納得できた」と感想を語りました。

(しんぶん赤旗 2012年4月21日)