弁護士約2千人でつくる自由法曹団は10月21日、静岡県焼津市で総会を開き、喫緊の課題となっている憲法擁護の取り組みを中心に、運動の方向やその強化を討議しました。全国から団員ら約360人が参加。総会は22日までの2日間です。



 篠原義仁団長は開会あいさつで、民主党や自民党による集団的自衛権の行使に向けた解釈改憲や、衆参の憲法審査会の再開などに触れて「憲法をめぐる情勢は緊張を強めている」と述べ、「平和、自由と人権、民主主義を守るためにたたかう集団として、おおいに語り合おう」と活発な議論を提起しました。



 議案を提案した小部正治幹事長は、改憲をめぐる情勢を「解釈改憲とあわせて明文改憲すら具体化しかねない」と報告し、法律家団体こそ力を入れて取り組むべき課題だと呼びかけました。橋下・維新の会について、今回初めて議案に章を設けて分析し、「憲法の基本原理を破壊する特別の危険性がある」と指摘しました。



 分散会では第1部で改憲策動のほか、「動的防衛協力」による日米軍事一体化や比例定数削減などの問題を討議。第2部では前日の交流会に続いて全国各地の原発廃炉・差止訴訟や原発事故被害の全面回復を求める運動を議論しました。



 参加者は、「集団的自衛権が認められる危機的状況。米軍と一緒に戦争できる国づくりを止めなければならない」、「橋下・維新の会に対抗して民主主義を守ろうと組織を超えた団結も起きている。この流れを強めたい」などと話し合いました。



 日本共産党の仁比聡平参院比例予定候補(弁護士)、静岡県弁護士会の渥美利之会長、全労連の小田川義和事務局長、日本国民救援会の坂屋光裕幹事が来賓あいさつしました。(しんぶん赤旗 2012年10月22日)