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 22日、仁比議員は憲法審査会で意見表明。あらためて、憲法審査会は動かすべきでない。閣議決定撤回、日米ガイドライン再改定中止をと主張しました。

 仁比議員は、憲法審査会の設置根拠である改憲手続き法は、国民主権と憲法96条の趣旨に反する。先の国会で同法の改定が強行され、次は改憲テーマの絞り込みという動きがあるが、この審査会がその舞台となってはならないと主張。審査会は明文改憲につながる重大な機関であり、その活動は改憲原案のすり合わせにつながる。まして憲法尊重義務を持つ国会議員が、国民に改憲気運を押し付けるなどもってのほかと批判しました。

 仁比議員は、国民から吹き上がっているのは、9条解釈改憲の暴走やめよ、集団的自衛権行使容認反対の声だ。7月1日閣議決定の前夜から総理官邸は怒りの人並みに包まれ、「憲法知らない総理はいらない」と若者たちがコールした。戦争と、戦争遂行の強権国家への痛恨の反省の上に立った憲法9条を、どう読んでも、わが国が攻撃されていないのに、他国の戦争に、戦場で武力行使するなどできるはずがない。国会における論議も行わず、閣議決定で憲法を変えられるはずがない。それは、「解釈」ではなく、時の政権の判断次第という憲法破壊宣言にほかならないと批判しました。

 さらに、仁比議員は、ガイドライン再改訂に向けた「中間報告」は、これまでの「周辺事態」「後方支援」という概念を取り払い「アジア太平洋及びこれを越えた地域」に切れ目ない日米同盟の強化を宣言。閣議決定の具体化を、国会審議や国内法の土台もないまま先行させ、憲法を二重三重に踏みにじる暴挙と批判。国会多数にあぐらをかき暴走しても、巨大な民意が超えられない壁となって立ちはだかるだろうと述べました。

(インタネット審議中継アーカイブへのリンクはこちら)

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 同審査会では、吉良よし子議員も発言。国会で、憲法の歩みに対して、あまりにも否定的、自虐的とすら思われる議論が横行していることに驚く。67年の現憲法の歴史に誇りをもち、守り抜くことが重要。帝国憲法の反省から、平和だけでなく、国民の暮らしと権利を保障する規定が定められた。若者の半数が非正規となり、ブラック企業がはびこり、低賃金・長時間・過密労働で、将来に夢や希望が持てない生活を強いられているのは、歴代政権により、働く権利を踏みにじる改悪が続けられてきたから。憲法を語るなら、憲法の掲げる理想を壊している政府のやり方こそ、真剣に語られなければならないと主張しました。

 

(赤旗記事はこちら)