日本共産党の山下芳生副委員長らは8月6日、広島市内で広島県原爆被害者団体協議会(県被団協)の佐久間邦彦理事長、吉岡幸雄副理事長らと懇談しました。日本政府が核兵器禁止条約に署名・批准するよう求め、来年行われる核不拡散条約(NPT)再検討会議などへ向けて運動を広げていくことなどを語りあいました。

 県被団協からは、被爆者予算の使われ方のチェックや、「黒い雨」訴訟への支援などの要望が出されました。安倍晋三首相とも懇談した佐久間理事長は、「安倍首相は、『被爆者のみなさんと核廃絶の思いは同じだが、プロセスが違う』といいました。しかし、条約に参加しなければ核兵器はなくならない」と訴えました。

 山下氏は、「ヒバクシャ国際署名」が全国・全世界に広がるなど、「被爆者のみなさんが、世論を動かす原動力になっています」と発言。その上で、核兵器禁止条約に参加すべきだという声が他の野党からも出てきているとのべ、「この課題でも、党派を超えて取り組んでいきたい」と語りました。

 懇談には、笠井亮衆院議員、井上哲士、岩渕友、伊藤岳の各参院議員、仁比聡平前参院議員、大平喜信前衆院議員、辻恒雄県議、中原洋美市議らが参加しました。(しんぶん赤旗 2019年8月7日)