日本共産党の小池晃書記局長は6月30日、鹿児島、熊本、佐賀の九州3県を駆けめぐり、「平和と民主主義、暮らしを守るため、共産党を伸ばしてください」と、にひそうへい候補を含む比例候補5人の必勝を訴えました。鹿児島選挙区のやなぎ誠子、熊本選挙区の出口しんたろうの両野党統一候補、佐賀選挙区の共産党公認・かみむら泰稔候補の勝利を呼びかけました。
 
 小池氏は、自民、公明、維新などによる大軍拡の大合唱に警鐘を鳴らし、「戦争を起こさないための徹底した外交努力により、専守防衛の志をもち災害救助のために汗を流す自衛隊員を戦場に送らないことが政治の仕事だ」と強調。自衛隊関係者が多く暮らす熊本市で、「そうだ」の声と拍手が湧き起こりました。
 

 
 小池氏は、自民党の茂木敏充幹事長が憲法改定の発議について「例えば1年以内、2年以内」と述べたことを批判。「憲法を守るのか、壊すのか、戦争しない国を続けるのか、戦争する国に変えるのかが問われる。にひ候補を国会に送り、共産党の躍進で戦争を止めよう」と訴えました。
 
 暮らしをめぐっては、公明党の山口那津男代表が消費税減税を求める野党を「引き下げは来年4月からだという。(今の物価高に)全く効果がない」「買い控えが起き消費が減る」などと攻撃していることについて、「公明党は与党なのだから、すぐに実行すれば良い。減税する気もないのにケチをつけるのはやめてほしい」と批判。共産党が先の通常国会で参院に提出した消費税減税・インボイス撤回法案は、5%への減税を直ちに行う内容だとして、政府・与党は速やかに応じるよう求めると、気温35度前後の猛暑のなか聞いていた人たちから「そうだ」の声が飛びました。
 
 小池氏は、鹿児島市では「『ALLかごしまの会』と共通政策を確認した、やなぎ候補を勝たせてください」と訴え、熊本市では、「地元紙に、9条の平和主義を軸に外交努力を尽くすと答えている出口候補の勝利を」と強調。佐賀県鳥栖市では「佐賀の共産党の大黒柱の、かみむら候補を今度は国会で活躍させて」と力を込めるとともに、「市民と野党の共闘を前に進めるためにも、比例代表選挙で日本共産党の躍進を何としても」と力を込めました。
 

にひ候補訴え


 
 鹿児島市で、にひ候補は「馬毛島、鹿屋(基地)、南西諸島の軍事拠点化を絶対に許すわけにいかない。若い世代と力を合わせて、戦争させない、暮らしに希望が持てる政治に変えるために、3期目の任期を私に与えてほしい」と訴えました。
 
 1日告示される県議補選(鹿児島市・郡区)の、まつざき真琴候補が訴えました。
 
 熊本市では、深田秀美参院比例候補が「子どもの夢や希望は社会を前進させる原動力。日本共産党と一緒に、子どもたちに安心して学べる社会を、自由で平和で明るい世界を手渡しましょう」と訴えました。
 

 
 佐賀県鳥栖市で、かみむら泰稔選挙区候補は同県の問題点を取り上げ、「佐賀空港へのオスプレイ配備は中止を。玄海原発廃炉にし、再生可能エネルギーへ。諫早湾干拓事業の水門を開け、宝の海を取り戻そう。私の原点は平和と命です」と訴えました。(しんぶん赤旗 2022年7月1日)