第26回裁判勝利をめざす全国交流集会が4月10、11両日、東京都内で開かれ、110人が参加しました。主催は全労連と自由法曹団、日本国民救援会。

10日の全体会議では井上久全労連事務局長があいさつしました。資生堂・アンフィニ不当解雇事件、自衛隊国民監視差し止め訴訟など関係者3氏が勝利のたたかいを報告しました。

金沢地裁で2006年に初めて原発の運転差し止め判決を出した井戸謙一元裁判官・弁護士が「裁判官とは何か~絶望の裁判所に希望はあるか~」と題して講演。任官した頃の裁判所では、刑事裁判での司法の仕事は捜査を抑制することだと教えられたと振り返りました。裁判官統制がすすんだ現在、裁判官が勇気をもって積極的な判断をするには、弁護士による明快な論理と事実の提示や市民運動による支えが大切であると述べました。

11日の全体集会では、西田穣自由法曹団事務局長が、国民による裁判批判と運動の広がりのなかで、原発差し止め判決が相次ぐなど司法が国民を無視できない時代がきたと指摘。運動の成果に確信をもってすすもうと呼びかけました。

日本共産党の仁比聡平参院議員があいさつにかけつけました。刑事訴訟法等改悪法案の成立を許さないたたかいに全力をあげ、今夏の参院選で自公とその補完勢力を少数に追い込もうと訴えました。(しんぶん赤旗 2016年4月13日)