米軍岩国基地(山口県岩国市)所属の戦闘攻撃機と空中給油機が高知県沖で墜落した事故を受け、日本共産党の広島、山口両県委員会は12月18日、国会内で政府に対し、当日の訓練内容や墜落事故の原因説明と、同基地発着の米軍機の飛行停止を求めるよう要請しました。高見あつみ参院広島選挙区予定候補、松田一志山口県議予定候補が参加、仁比聡平参院議員が同席しました。

 防衛省の担当者は、墜落事故について「あってはならないことと十分認識している」と述べながら、訓練内容や墜落事故の原因については「飛行経路も含めて事故の詳細は、これから明らかになってくる」として、米軍機の飛行停止を求めない考えを示しました。

 高見、松田両氏は、岩国基地では11月下旬以降、現在も滑走路の時間外運用通告が連続していることや、午前5時ごろにプロペラ音が連日続くなどの事態が起こっていると指摘。しかし、防衛省担当者は、米軍機の飛行状況について「昨年9月8月以降、米軍が『運用上の理由』として回答しなくなっている」などとして、詳細を把握できていないと繰り返しました。

 高見、松田両氏は事故原因の詳細な説明に加え、市民の安全安心を確保するという艦載機部隊受け入れの条件を揺るがす重大事態だとして、艦載機部隊の国外移駐などを要求しました。(しんぶん赤旗 2018年12月19日)