昨年末から年始にかけての山陰地方(鳥取、島根県)豪雪被害への対策で、日本共産党国会議員団は1月13日、松本龍防災担当相への申し入れを行いました。

 山下芳生参院議員が7、8の両日に行った同地方の被害調査を踏まえたもので、山下氏と高橋ちづ子衆院議員、仁比聡平前参院議員が申し入れ。紙智子参院議員秘書が同席しました。

 山下氏は松本大臣に▽被害の全容把握を急ぎ▽甚大な被害を受けている農・漁業への支援を講じる▽除雪費用への弾力的な財政支援―など6点を求めた要望書を手渡しました。

 現地で見てきた被害の状況について、山下氏は「鳥取では雪で船の転覆が相次ぎ、大きな船だと数千万単位の自己負担になるので、漁業をやめざるを得ないという声が出ている。島根のイチゴやブドウ農家は、ビニールハウスがつぶれ、10ヘクタールあたりで1千万円にのぼる被害がでており、共済に入っていない農家も多く、このままだと産地がつぶれてしまう」と報告しました。

 そして「ブドウの棚がつぶれ、成木になるまでに4~5年はかかるなど、農業、漁業ともに再建までの生活支援と休業補償が欠かせない。再建しようという意欲を引き出す支援を」と訴えました。

 松本大臣は「さっそく現地まで行って、調査していただき感謝申し上げたい。要望については、しっかり受け止めた。激甚災害指定の用件を満たせば、早急に対応する。(同地方における今回のような雪の被害は)これまでに例がないことなので、勉強させていただくとともに、今後も共産党として提案してほしい」と述べました。(しんぶん赤旗 2011年1月14日)