宮崎県で深刻な被害がでている家畜伝染病口蹄(こうてい)疫問題で、日本共産党の仁比そうへい参院議員は5月28日、ばば洋光参院選挙区候補とともに畜産農家から現状や要望を聞き、激励しました。前屋敷えみ県議、中村末子高鍋町議が同行しました。

 話を聞いたのは、移動制限区域(10㌔圏内)内の高鍋町で牛を育てている岩野成子さん(68)です。

 同地域ではワクチン接種のうえ会頭処分が決定されました。岩野さんの牛には一頭も発症していませんが、「一刻も早く感染拡大を止めたい」との思いからワクチンの投入を受け入れ、24日に接種を終えました。

 「1カ月泣きましたから。もう別れはすんだと思っています」と気丈に語る岩野さん。話をすすめるうち、「次の仕事を早く始めたいばっかりに、この子たちを〝売った″形になったのかもねえ」と目に涙をためて肩を落としました。

 今後の経営の再建について岩野さんは、「これをステップにふんばらなければ」と経営を再開させたい思いを語りました。

 仁比氏らは、畜産農家の経営再建と再生産が可能な補償についてふれながら、「一緒にがんばりましょう」と励ましました。(しんぶん赤旗 西日本のページ 2010年5月30日)

「畜産農家の方々へ」 義援金を東国原知事へ手渡す仁比議員=2010.05.28、宮崎市
「畜産農家のみなさんへ」 東国原知事に義援金を手渡しました