国鉄労働組合(国労)は7月25日、静岡県伊東市で第82回定期全国大会を行いました。
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 あいさつした石上浩一委員長は、安倍政権による「解雇自由」をはじめ労働法制の改悪の動きを批判。憲法改悪の動きに拍車をかけているこどに対し、平和と民主主義を守るたたかいを呼びかけました。

 安全問題では、石勝線の脱線・火災事故などトラブルが相次いでいることを指摘し、安全・安定輸送の確立のため「健全な労使関係の確立と職場環境の改善、雇用の確保と社員の生活向上などを目指さなければならない」と強調しました。

 2013年度運動方針案では、賃金引き上げ、臨時・契約社員や関連会社など全労働者の労働条件改善、安全・安定輸送の確立、地方交通線廃止反対、整備新幹線建設にともなう並行在来線の維持、憲法改悪反対、核兵器廃絶、原発反対、労働法制改悪反対などを提起しました。

 討論では、「会社が、震災からの復旧を断念しようとしている路線などもある。地域と連携して公共交通確保の運動をしている」(盛岡)、「委託化がすすんでいる。車両検査・修繕などは安全に直結する。弊害を明らかにして歯止めをかけたい」(東京)などの発言がありました。

 来賓として、日本共産党の仁比聡平参院議員があいさつしました。

 大会は26日まで討論を続け、方針を採択し新役員を選出する予定です。(しんぶん赤旗 2013年7月26日)